はじめに

食事・運動・睡眠は健康の三本柱と言われます。
その中でも「睡眠」は後回しにされがちですが、実は筋トレや体づくりの成果を大きく左右する要素です。
特に40代になると、ホルモン分泌や代謝の低下が進み、睡眠不足の影響を強く受けやすくなります。
今回は科学的根拠に基づき、「なぜ睡眠が健康と筋トレに必須なのか」を解説します。
睡眠時間と健康寿命の関係

米国の大規模調査によると、1日の睡眠時間が7時間前後の人が最も死亡率が低いという結果が報告されています(Kripke et al., 2002)。
逆に5時間未満や9時間以上の人は、生活習慣病や早死のリスクが高まることがわかっています。
👉 40代からは「量」も「質」もバランスの取れた睡眠が必要です。
睡眠と筋肉・ホルモンの関係

筋トレをして筋肉を大きくするには「回復」が欠かせません。
その回復のカギを握るのが睡眠です。
- 成長ホルモンの分泌
入眠後90分以内の深いノンレム睡眠で分泌がピークに達し、筋肉修復や脂肪燃焼を促進。 - テストステロン(男性ホルモン)の維持
睡眠不足が続くと、テストステロン値が10〜15%低下することが報告されています(Leproult & Van Cauter, 2011)。
👉 40代以降の筋トレ効果を維持するためには、睡眠の確保が必須です。
睡眠不足は太る?代謝への悪影響

「寝不足だと食欲が増す」と感じたことはありませんか?
これはホルモンバランスの乱れが原因です。
- グレリン(食欲を増すホルモン)が増える
- レプチン(満腹を感じるホルモン)が減る
その結果、過食につながり、脂肪が落ちにくくなります(Spiegel et al., 2004)。
👉 ダイエットや6パックを目指す人は、食事制限以上に睡眠の重要性を意識しましょう。
睡眠不足で筋トレ効果が激減

Fullagarらの研究(2015)によると、睡眠不足はスクワットやベンチプレスといった複合種目のパフォーマンスを下げることが確認されています。
「今日はなんだか力が入らない」という経験は、単なる疲労ではなく睡眠不足が原因かもしれません。
睡眠の質を高める習慣

40代からの健康維持には「長さ」だけでなく「質」も大事です。
- 就寝1〜2時間前のスマホ・PCは控える(ブルーライトはメラトニンを抑制)
- カフェインは就寝6時間前までに
- アルコールは寝つきをよくするが睡眠の質を下げるので注意
- 就寝・起床時間をなるべく一定にする
まとめ

- 最適な睡眠時間は7時間前後
- 睡眠は成長ホルモンやテストステロン分泌を促進し、筋肉の成長・脂肪燃焼に不可欠
- 睡眠不足は食欲増進や代謝低下を招き、筋トレやダイエット効果を妨げる
- 40代からは「睡眠の質」を意識した生活習慣が健康寿命を延ばすカギ
👉 食事・運動と同じくらい「睡眠」をトレーニングの一部として捉えましょう。

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