はじめに|老後資金2000万円問題だけじゃない

「老後の安心には、貯金だけで足りるのか?」
実はもう一つ、重要な“資産”があります。それが貯筋です。
日本では「老後2000万円問題」が注目される一方で、筋力の低下による健康寿命の短縮——いわば「筋肉の貯金不足(=貯筋不足)」は見過ごされがちです。
本記事では、貯金と貯筋を科学的根拠とグラフ付きで比較し、両方をバランスよく備えることがいかに重要かを徹底解説します。
加齢とともに減る筋肉|貯筋不足がもたらすサルコペニアの恐怖
筋肉は20代をピークに年々減少していきます。以下のグラフをご覧ください。
📊 加齢による筋肉量の変化(男性の場合)
年齢 | 筋肉量(20代を100とした場合) |
---|---|
30代 | 約95 |
40代 | 約90 |
50代 | 約80 |
60代 | 約70 |
70代 | 約60 |
(参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準」)

このように、加齢によって10年ごとに約10%ずつ筋肉量が減少していきます。これが進行すると、サルコペニア(加齢性筋肉減少症)と呼ばれる状態に陥り、転倒リスクの増加、要介護、寝たきりなどの原因となります。
健康寿命を延ばす「貯筋」で防げる医療費・介護費の増加リスク

筋肉を維持することは、生活習慣病の予防だけでなく、医療費や介護費を抑えることにもつながります。
🔹 平均寿命と健康寿命の差
日本人の平均寿命(令和4年)
- 男性:81.05歳
- 女性:87.09歳
一方で、健康寿命(介護を受けず自立した生活を送れる年齢)は…
- 男性:72.68歳
- 女性:75.38歳
つまり、**約10年間は誰かの支援が必要な「不健康な期間」**があるということです。
この10年を縮め、健康なまま老後を楽しむには「筋肉」が非常に重要な鍵を握っています。
「貯金も貯筋も、減ってからでは遅い」理由とは?
ここで重要なのが、
「お金も筋肉も、使うタイミングではなく“蓄えるタイミング”が勝負」
という視点です。
🔸 お金があっても筋肉がなければ…
- 旅行に行きたくても体が動かない
- 趣味や孫との時間を楽しめない
- 転倒して入院→高額な介護費用がかかる
🔸 筋肉があってもお金がなければ…
- 寿命は延びているが、年金の今後が心配
- 健康でも趣味や活動のための費用が出せない
- 将来に不安を抱え、精神的ストレスになる

「貯金 × 貯筋」が最強の老後資産になる
筋肉は「老後の自由を守る資産」と言っても過言ではありません。
- 週に2〜3回の軽い筋トレ(自重・ゴムバンド・マシンなど)
- タンパク質を中心としたバランスの取れた食事
- 適度な睡眠と休養
これだけでも、加齢による筋力低下のスピードを緩やかにし、健康寿命を大きく延ばすことが可能です。

まとめ|どちらか片方だけでは不十分。両方をコツコツ積み上げよう

「貯金」と「貯筋」、あなたはどちらを優先していますか?
どちらか一方だけでは、安心した老後を迎えることはできません。お金は生活を支え、筋肉は自立を支えます。
将来後悔しないために、今日から「お金」と「筋肉」、両方を貯める習慣をスタートしましょう。


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